Webridge Meeting SP27 Web制作におけるUXの実践~設計から解析まで~にいってきました

Webridge Meeting SP27 Web制作におけるUXの実践~設計から解析まで~にいってきました

今さら感漂いますが、6/19に香川で開催された「Web制作におけるUXの実践~設計から解析まで~」に行ってきたので、思ったことをまとめます。

「UX」とは

セミナー前半は「UX・マーケティング・web制作」に対して、それぞれをどう捉え、どう定義付けしているのかを語られていました。
その中で、僕が特に聞きたかったUXについての定義ですが、UXとはユーザー体験のことであり、サービスや商品などの、「認知前」から「利用終了」までの一連の体験を総じてUXであるとされていました。

そのため、以下の言葉の使い方は誤りとなります。

「あのWebサイトはUXがよくできていますね。」
「アニメーションを取り入れたり読み込み速度を上げたりしてUXを改善しました。」

上記2つはあくまで「UX」ではなく、「UI」の話であるということです。

UXの一部であるウェブサイトを最も最適な形で作る

セミナー中盤以降は、UXの一部分であるウェブサイトを最適な形で作るために、baigie社でどのようなワークフローを辿り、どのようなフレームワークを用いてるのかを、細かくご紹介されていました。

制作ワークフローは、「営業」→「戦略」→「設計」→「制作」→「運用」と、web制作会社として非常にオーソドックスな、ウォータフォール式のワークフローで制作を行われるそうです。

しかし、ワークフローとして大幅に違うなと感じた印象の部分もあります。
それは、各フェーズごとにとても緻密にタスクが細分化されていることでした。
多くの制作会社では、ヒアリングをして、ヒアリング内容を「それとなく」まとめて、サイトマップに落とし込んでいくというようなことをしていくと思うのですが、baigie社では、ヒアリングをしてからサイトマップを作り上げる戦略フェーズを、全16工程をかけて対応をされていました。

具体的な工程は省略しますが、「ペルソナ」「ジャーニーマップ」はもちろん、「経営戦略」や「マーケティング戦略」、「STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)」といった、経営やマーケティングに関するところも資料を作成し、お客さんと状況を共有してお話を進めていかれるそうです。

まとめ

とても低いレベルの感想になってしまいますが、今回の話を聞いて、個人的に強く思ったことは、社内で使う用語に対して、社内で定義を持つということが大切なのではないかと感じました。

UXの定義を、「認知前から利用終了までの一連の体験」とされていましたが、UXに関する記事などを見てみると、ユーザーがウェブサイトを使用し、得る体験を「ユーザー体験」とされて語られている記事があることも事実です。

それを踏まえて考えると、どちらが正しいのかということよりも、社内(一緒に働くチーム内)で「言葉に対する定義付け」をしておくことが大事なのではないでしょうか。

セミナーの冒頭でもおっしゃっていたのですが、「当たり前にできることを当たり前にやる」。
そうするためには、社内での意識の共有というところから逃げてはいけないのだろうなぁと思いました。

あまりに手前すぎることかもしれないですが、まずは定義づけから始めてみたら良いのではないでしょうか。