WCAN 2014 Autumnにいってきました

WCAN 2014 Autumnにいってきました

9/21に開催されたWCANにいってきました。
今回は選択式のセッションということで、皆さん書かれることがバラバラそうなので、久々に行ってきて思ったことを僕なりにまとめます。

“ボクらは誰でもセカイと未来を変えられる~+1スキルのご提案~”

まずは西岡さんのセッション。
新しいテクノロジー、例えばプロジェクションマッピングや3Dプリンタ、VRヘッドマウントディスプレイ。
そういったものが少しがんばれば手の届く時代になってきたけれど、そういったものに触れているだろうか?
見たり聞いたりはして知ってはいるけれど、じゃあ実際何ができるとか、
どういう風な問題があるのかっていうことは、やっぱり「やってみないと分からない」。
だから、この実際に「やってみた」ということがとても大事で、
やることではじめて問題が発生する部分や、できる幅にも気づける。
そして、その「やってみた」が新しい事業やサービスに繋がるヒントになっていくんだなと思った。

でも、実際にやろうと思ったとき、ついついすごいことをしたくなって挫折してしまう。
ふと思ったのは、子供のときみたいに好き勝手に遊びながらものを作って、作るものが少しずつ良くなってきて、
気づけばその作るということを仕事にしているみたいな、この業界にいるなら多分誰しもが通った道。
それをつい大人になると、プライドだとか見栄が邪魔してどうしてもできなくなってしまっているような気がする。
本当はそんなこと気にせずに、何も考えずにとにかく楽しんで触ってみて、そこから進んでいけば良いのに。
だから、まずはとにかく遊んでみよう、触れてみよう。
そうすれば、それがなにかと結びついて、新しい何かを作り出せるのではないかなと思います。
誰でもセカイと未来を変えられる、それはとにかくいろいろな物に触れて、
そこから何かと何かを紐づけていくことなんだろうなと感じました。

子供のときのような気持ちで、勢いで「やってみた」が世界を変えていくんだなと感じました。

“普通のサイト企画でも使える!失敗しない!多言語サイト制作で絶対に知っておきたいこと”

2つ目はKatz Uenoさんのセッション
他言語にするということは、ただ英語に訳せば良いということではなくて、
当然のことだけれど、グローバルサイトにもターゲットがいる。
普段からグローバルサイトをやっていないと、意外とここを忘れがちで、
ただなんとなく英語に翻訳して終わりにしがちだと思う。(もちろんディレクターサイドはちゃんとその辺り考えてくれてる思うけど)
ここでいう英語の中にも色々な地域の方言があるけど、じゃあそれはどこに合わせるの?や、
発信する側は日本企業としてか、現地支社としてかで大きく違ってくるはずだよねといった、
よくよく考えれば当然なのだけど、非常に大事なことを話されていました。

制作者として具体的にここはちゃんと意識しないといけないとは、
SNSボタンとGoogle mapの使用かなと思いました。
その地域に合わせて、コンテンツに微妙な違いを出すことも大事だけど、使うツールにも変化が必要です。
SNSボタンを設置するんだったら、日本はTwitter、Facebook、LINEあたりかもしれないけど、
アメリカはPinterestがあった方が良いよねとか、そういった違いがやっぱりあります。
Google mapも、
日本語はmaps.google.jp
アメリカはmaps.google.com
中国はditu.google.cn
とそれぞれで違います。

これはセッションとは違うところで、マーケティングチームの上司と話していたことだけれど、
「グローバル」ではなく「グローカル」という考え方が、Webの世界でもあたりまえに必要ということなのだと思う。

グローバルではなくグローカル、その地域に合わせたコンテンツを正しく発信するということ。

とにかく駆け足で進んだから、もっとちゃんと聞いてみたかったプレゼンでした。

“ウェブデザインにおける動きの演出について”

3つ目は山田さんのセッション
JSやCSSでできる幅が広がり、動きをつけるということが簡単になって、動きという見せ方も大事な要素。
話を聞いていて思ったのは、業種によって動きの役割が変わってくるのだなと思いました。
楽しさを演出して興味をもってもらえるようにするサービスサイト、
現実の購入のストーリーを動きで見せるようなECサイト、
とにかく演出的なことは排除して分かりやすさに特化させるような企業サイト。
分かりやすくする、伝わりやすくする、それが動きをつける根本の役目だとは思うけど、
それだけじゃない、それぞれに合わせた役割がさらにあるのだと思う。

今後デザイナーはどういった動きがつけれて、どういった動かし方をしたらより伝わりやすくなるのか、
その業種に合わせたユーザーに伝わるかを考える必要があるなと感じました。
そして、動きをつけるときはフロントエンドエンジニアとデザイナーが、
とにかくコミュニケーションをとって、最適な方向へそろって進む必要があるなと思います。

これからのWebデザイナーに求められるスキルとして、動きは欠かせないものだと思う。

“「伝える内容」と「伝わる構成」が空気を変える。 Mr.バリーの「魅せる」アクセス解析レポートの作り方。”

最後のセッションは長瀬さん(バリーさん)のセッション。
レポートを書くだけで終わりではなく、大事なことは具体的に次は何をしたら良いかを提案するということ。
ただただ数値を並べて課題を述べがちだけれど、大事なことは相手に合わせて出す内容を変えるべきで、
例えば経営者には売り上げを、Web担には施策の結果をと言った具合に。
それはつまり、レポートにもターゲットがいるということである。
そして、そのターゲットが、求めている情報を、解る言葉で伝え、次へのつなぎ方を提案する。
これが大切なポイントなのだとか。
僕は解析屋ではないから実際にこういうことをしている訳ではないけれど、
レポートを書くということにもターゲットがあって、
それに合わせた工夫が必要ということは非常に面白いなと思う。
ある意味、このブログを書くということも、一つのレポートなのだから、
読む相手を考えて、その人に向けて書くということを意識すれば自然と内容の質が上がるのだろうなと思う。

同じ会社の仲間のプレゼンということもあり、別の意味でも楽しみなプレゼンでした。
普段からレポートを書いてくれたり、いろいろと解析をしてくれるバリーさんが、
どういった想いで自分の仕事に向き合っているのかということを改めて知ることができたのは純粋に良かった。

事実・根拠・対処を、相手に「伝わる」ようにして、次の一手を打つことが、レポートの大事な役目なのだと思う。

総じて思うことは、どんな職種でも作業でも、相手がいて成り立つことは、
その相手のことを意識して物事を進める必要があるということだと思う。
そして、それを意識できるようにするためには、たくさんのことを知っていないといけないのだと思う。
セミナーでいつも思うことは、よくよく考えれば分かることなのだけれど、
なぜだかそれが抜け落ちてしまっているんだよな、という感じ。
そこまで考える前に仕事に押されて、そのまま流してしまっているからなのかもしれない。
だからこそ、こういうセミナーというタイミングで知ったり、知るために何かしら動いてみると言うことが必要なのだと思う。
とにかくやってみる。そして、相手のことを考えて自分ができることをやろうということなのだと思う。